摘要

日本語文型の教え方は従来のグラマティカル·アプローチ(GA)が主流であったが、近年、外国語を勉強する目的がコミュニケーション能力の習得とされ、学習者の勉強意欲を高め、授業の中心をコミュニケーション活動に置くなど、授業の内容を工夫したコミュニカティブ·アプローチ(CA)が中国でも提唱されてきた。外国語の学習目的も受験から実用性を強調することへ変化してきた。本稿は中国語母語学習者が最も誤用しやすい日本語の指示詞を採り上げ、2種類のコミュニケーション活動の実験を行い、その効果を検討するものである。学習者の指示詞用法においての学習成果をテストで考察、また、学習意欲をアンケートで調査した。さらに、考察及び調査の結果を分析するとともに、高難易度の文型学習には2種類の教授実験を比較した。